「風の又三郎」モデルの学校

土木学会選奨土木遺産「通称・めがね橋」

岩手軽便鉄道(現JR釜石線)は、大正4年11月に花巻・仙人峠間を狭軌鉄道として開通し、その後、鉄道省の所有となる。昭和18年に改修された田曽部川橋梁「岩根橋」・宮守川橋梁「めがね橋」は、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」の原風景を連想させ、宮守村のシンボル的な景観として親しまれている。

平成14年11月2日土木学会選奨土木遺産の認定を受けた「めがね橋」は、鉄筋コンクリート充復5径間アーチ橋の景観に調和した設計であり、当時の鉄道土木技術の高さを示すものである。
遠野市宮守町の文化交流施設「みやもりホール」の落成記念で、宮沢賢治のレコードやバイオリンケース、「風の又三郎」のモデルが遠野の上郷小学校であることを示す書簡が初公開された。

この資料は、賢治の花巻農学校教諭時代の教え子、沢里武治さんに、賢治が送った書簡。それを沢里さんの長男が遠野市立博物館に寄贈したもの。

沢里さんは、農学校を卒業後、師範学校を経て遠野市内の小中学校の教諭をされた方で、賢治は沢里さんの音楽的才能を見出し、将来を期待していた。


賢治と沢里さんの音楽を通した交流はその後も続き、書簡にもたびたび書かれている。また、沢里さんが教職に就かれてからもたびたび賢治が主宰する羅須地人協会を訪ね、助言を得ていた。

通称・めがね橋
「銀河鉄道の夜」のモデルになったとされる「めがね橋」

みやもりホール
花巻市内から国道283号線を車で約30分、「めがね橋」を過ぎて約1キロ、右手方向に見える木の切り株のような建物。
書簡379−2

「童話文学」といふクォータリー版の雑誌から再三寄稿を乞うて来たので既に二回出してあり、次は「風野又三郎」というある谷川の岸の小学校を題材とした百枚ぐらゐのものをいてゐますのでちゃうど八月の末から九月上旬へかけての学校やこどもらの空気にもふれたいのです。

とにかく二十日にはお待ちして居りますから駅前から電話をかけるか或は当日朝顔会があるので午前中は町役場(館)

以下書簡379−3
の二階に居りますからそちらへ訪ねて下さるなら殊に好都合です。まづは。

書簡379−1

水沢からのお手紙拝誦しました。廿日に当地においでのことそれならば殊に好都合ですから切にお待ちいたして居ります。

作曲の方はこれからもどしどしやられ亦低音部がゆるやかに作ってあおればセ ロも入れられるでせうし第一に歌詞ない譜曲だけスケッチして置かれれば歌詞は私が入ませう。

仙人峠の方は今月末或は寧ろ学校が始まってからの方が好都合な点もあります 。

それはこの頃(以下書簡379−2)

宮沢賢治愛用のバイオリンケースとレコード
 

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